【6月9日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2021)は8日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が第2シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)を6-3、7-6(7-3)、7-5で下し、四大大会(グランドスラム)では3大会連続となる4強入りを果たした。

 今季ツアー最多となるマッチ38勝を挙げ、クレーコート大会のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)とリヨン・オープン(Open Parc Auvergne-Rhone-Alpes Lyon 2021)でも優勝しているチチパスは次戦、決勝進出を懸けて第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦する。

 一方、2019年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2019)と今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)で準優勝していたメドベージェフは、グランドスラムの準々決勝で初めて黒星を喫することになった。

 メドベージェフとの8度目の対戦で2勝目を挙げたチチパスだが、試合は変わった形で決着した。

 主審と口論し、すでに怒りを募らせていた気まぐれなメドベージェフは、マッチポイントを握られた場面でアンダーサーブ。そのままネットに詰めるも、チチパスのバックハンドウイナーが決まり、試合は終了した。チチパスはメドベージェフの最後のアンダーサーブは「まさにミレニアル世代の一打」だと話している。(c)AFP