【6月8日 Xinhua News】中国の第6世代移動通信システム(6G)推進団体IMT-2030(6G)は、中国で5G営業ライセンスが正式に発給されて2年を迎えた6日、「6G全体ビジョンと潜在的キーテクノロジー白書」を発表した。

 白書は6Gが2030年前後に商用化される見通しを示し、6G開発事業が没入化、スマート化、全域化の新たな発展傾向を示すとした。

 6Gは5Gを基礎に、全てのモノがつながる「Internet of Everything」が全ての知能がつながる「Intelligence of Everything」へと飛躍し、物理世界と仮想世界を結び付けるとの認識も示した。人々の生活の質を持続的に向上させ、社会の生産方式の転換と高度化を促進するほか、人類社会の持続可能な発展という究極の目標に貢献するという。

 5Gの商用化が大規模に進むにつれ、全世界の通信業界は6Gの模索と研究を始めた。白書は、移動通信システムの標準化団体3GPPが2025年後に6Gの国際技術標準の策定を始め、2030年前後に商用化が実現すると指摘。中国の第14次5カ年規画と2035年長期目標の概要も将来を見据えた6Gネットワークの技術蓄積を進めることを明確にしていると説明した。

 IMT-2030(6G)は中国情報通信研究院が2019年6月、工業・情報化部の指導の下で設立。生産、教育、研究、運用各方面の力を結集し、6Gのビジョン・ニーズ、キーテクノロジー、周波数帯計画、標準化開発の全面配置を進め、国際交流と協力を推進している。通信事業者や設備メーカー、端末メーカー、大学、研究機関など59法人で構成される。(c)Xinhua News/AFPBB News