【6月7日 CGTN Japanese】中国の全国統一の大学入試は「高考」(普通高等学校招生考試。中国で高等学校は大学を指し、考試は試験を指す)と略称され、毎年6月7、8日(一部地域では10日まで)に行われます。中国教育部が発表したデータによりますと、2021年の全国の受験生は1078万人で、昨年より7万人増え、昨年に続き過去最多を更新しました。

【特集】中国の大学入学試験「高考」がスタート

 今年は全国31の省・直轄市・自治区に7200の試験会場、46万6000の教室(うち2万6000は予備の隔離教室)が設けられています。安全・円滑な実施に向けて、多くの部門が共同で対策を講じています。

 交通管理部門は試験会場周辺の交通整理を強化しています。受験生を送る車両以外はできるだけその周辺を通ることを避け、車の騒音をできるだけ低くし、受験生が落ち着いて受験できる環境をつくるよう求められています。また、受験生保護チームを編成し、交通渋滞に遭ったり受験票を忘れたりするなどの突発的な事態が起きた受験生らに緊急援助や送迎のサービスを提供していきます。

 多くの都市の地下鉄駅や路線バスなどに「高考応急百宝箱」が置かれています。箱の中には、救急薬品やマスクのほか、消しゴムや鉛筆、直定規などの用具が入っています。多くの都市では、受験生が無料で路線バスに乗れるサービスを提供しています。

 中国南部の沿海都市である広州市(Guangzhou)では、新型コロナウイルス感染症が局部的に再発したため、中・高感染リスクの地区では受験生に「一対一」の専用車送迎サービスを提供しています。隔離用ホテルに宿泊する濃厚接触者との接触者の受験生に対しては、専用バスで集中的にホテルと試験会場の間を送迎しています。受験生の送迎を担当する全ての運転手は2回のワクチン接種を終え、2回のPCR検査を受けました。全運転手は送迎中にN95マスクと防護服を着用し、送迎車は専門の消毒会社によって全面的に消毒されます。

 中国北西部の青海省(Qinghai)果洛州瑪多県では5月22日にマグニチュード7.4の強い地震が発生しました。同県の今年の受験生は891人です。地元政府は余震に備えて、試験会場となる学校のグラウンドに35の「テント試験場」を設けました。うち4つは予備用の隔離試験場です。

 入試前には、各地で心理学専門家や教師による受験生への心理カウンセリングも積極的に行われました。受験生のプレッシャーを和らげ、受験生が安心して落ち着いて入試に臨めるようにしています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News