【6月7日 AFP】陸上、ワールドアスレティックス・コンチネンタルツアー・ゴールド大会(World Athletics Continental Tour Gold)のFBKゲームズ(FBK Games 2021)は6日、女子1万メートルが行われ、シファン・ハッサン(Sifan Hassan、オランダ)が29分6秒82の世界新記録を樹立した。

 オランダ・ヘンゲロ(Hengelo)で行われた大会でハッサンは、アルマズ・アヤナ(Almaz Ayana、エチオピア)がリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した際に残した29分17秒45の記録を更新し、東京五輪に向けて名乗りを上げた。

 このレースでは、選手が走る中で世界記録のペースがトラック上で点灯する誘導技術の補助があった。

 エチオピアで生まれ、15歳だった2008年にオランダへ移住した後、2013年に同国の市民権を得たハッサンは「ワォ! きょうこのヘンゲロで世界記録を樹立できたのは私にとっては夢みたい」と語った。

「東京に向けて一生懸命準備してきたことがしっかりと証明できた。オランダのファンの方々の前で記録を共有できて、とてもうれしく思っています。とても幸せです」

 ドーピング疑惑で活動停止処分を受けたアルベルト・サラザール(Alberto Salazar)氏に師事していたハッサンにとっては、1マイル、1時間走、そして5キロのロードレースに続く自身四つ目の世界記録となった。(c)AFP