【6月5日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)市のエドゥアルド・パエス(Eduardo Paes)市長は4日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)状況が悪化した場合、同市で行われるサッカーコパ・アメリカ(2021 Copa America)の試合中止も辞さないと表明した。

 アルゼンチンで行われる予定だったコパ・アメリカは、1日にブラジルでの開催に変更されることが決まった。大会は13日に開幕する。

 パエス市長は衛生状況に関する毎週恒例の記者会見で、「コパ・アメリカを開催する利点は何ら見いだせない」とし、「われわれがコパ・アメリカ側に頼んだのではない。私の見解では、このような大会を行う適切な時期ではないということだ」と述べた。

 また、カンピオナート・ブラジレイロ(全国選手権)1部やリベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2021)などのクラブ戦については、首都ブラジリアでコパ・アメリカの開幕戦が行われた翌日の14日まで、法令によって無観客で開催されると強調した。

 しかし、状況が悪化した場合は新たな制限措置に踏み切ったり、市内で行われるサッカー大会を「終了させたりすることになる」と述べると、大会主催者が「これまで自治体の保健当局に連絡してきていない」ことも補足した。

 計8戦が行われる予定の同市での最初の試合は、エスタジオ・オリンピコ・ニウトン・サントス(Estadio Olimpico Nilton Santos)で14日に行われるリオネル・メッシ(Lionel Messi)を擁するアルゼンチンとチリの一戦となっている。

 同スタジアムでは準決勝1試合を含む計7試合が組まれており、決勝は同市内にあるブラジルサッカーの聖地マラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)で行われる。(c)AFP