【6月3日 AFP】サッカー国際親善試合が2日、各地で行われ、マッツ・フンメルス(Mats Hummels)とトーマス・ミュラー(Thomas Muller)が2年ぶりに代表復帰したドイツは、デンマークと1-1で引き分けた。

 後半、ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)に所属するMFフロリアン・ノイハウス(Florian Neuhaus)のゴールで先制したドイツだったが、デンマークはインテル(Inter Milan)の司令塔クリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)の見事なスルーパスから、RBライプツィヒ(RB Leipzig)のFWユセフ・ポールセン(Yussuf Poulsen)が得点し追いついた。

 ここ11試合で18失点を喫していたドイツのディフェンスは、フンメルスの復帰により引き締められたが、ポールセンの同点ゴールを阻止することはできなかった。

 ドイツを率いるヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、「矛盾したチームパフォーマンスだった」と試合を振り返った。「よく守った。これまでの試合より守備は良かったが、自分たちで自分たちの首を絞めてしまった」

 ドイツは7日のラトビア戦を経て、欧州選手権(UEFA Euro 2020)に臨む。

 一方、メンフィス・デパイ(Memphis Depay)が2得点を記録したオランダは、ジョン・フレック(John Fleck)が新型コロナウイルスの検査で陽性となったため7人を欠いたスコットランドと2-2で引き分けた。

 スコットランドはセルティック(Celtic)のDFジャック・ヘンドリー(Jack Hendry)が約18メートルの距離から代表初ゴールを決めて先制したが、オランダはデパイのボレーですぐさま同点とした。

 その後スコットランドは、途中出場で代表2キャップ目を刻んだケヴィン・ニスベット(Kevin Nisbet)の同じく代表初得点で勝ち越すと、さらにデビッド・ターンブル(David Turnbull)が放ったシュートはわずかに枠をそれた。

 その後オランダは、相手選手に当たったパトリック・ファン・アーンホルト(Patrick van Aanholt)のシュートがGKクレイグ・ゴードン(Craig Gordon)にセーブされたが、89分にゴードンが一歩も動けない直接FKをデパイが決めて追いついた。

 なおオランダは先週、GKヤスパー・シレッセン(Jasper Cillessen)が新型コロナウイルスに感染したため、フランク・デ・ブール(Frank de Boer)監督は守護神を欧州選手権のメンバーから外す決断を下している。(c)AFP