【5月31日 AFP】女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)が、試合後の記者会見を拒否していることにより、出場中の全仏オープンテニス(French Open 2021)を失格になる可能性に直面している。

 大坂は30日の1回戦後の会見に出席しなかったため、1万5000ドル(約165万円)の罰金を科され、違反を繰り返せば失格などのさらに厳しい処分もあり得ると警告されている。

 そこでここでは、過去に四大大会(グランドスラム)で起こった3人の有名選手の失格事件を振り返る。

■ノバク・ジョコビッチ/2020年全米オープン

 おそらくメジャー大会で最も印象的なのは、わずか8か月前の全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)で起こったノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)の失格だろう。

 ジョコビッチはパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)とのシングルス4回戦で、ポケットから出したボールをいら立ちにまかせてラケットで打ち出すと、これが偶然にも線審の女性の喉元を直撃。本人は故意ではないと訴えたが、10分間の協議の末に主審が失格を言い渡した。

 ジョコビッチはその後、SNSで「彼女にあんなストレスをかけてしまったことを非常に申し訳なく思っている。意図していなかった。間違いだった」と謝罪した。

■ジェフ・タランゴ/1995年ウィンブルドン

 1995年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で主審に暴言を浴びせ、試合を放棄して事実上の失格となったのが米国のジェフ・タランゴ(Jeff Tarango)だ。

 タランゴはアレクサンダー・ムロンツ(Alexander Mronz、ドイツ)との3回戦で、観客に向かって「黙れ」と叫び、下品な発言による反則を取られた。すると今度は主審を「テニス界で最も腐った審判の一人」と非難。この発言でさらなる反則を取られると、荷物をまとめて足早にコートを後にした。

 さらに、タランゴの妻は主審に平手打ちを二度食らわせた。

■ジョン・マッケンロー/1990年全豪オープン

 悪童と呼ばれたジョン・マッケンロー(John McEnroe、米国)のキャリアでも、特に悪名高いのがこの出来事だ。

 1990年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)4回戦、ミカエル・ペルンフォルス(Mikael Pernfors、スウェーデン)戦で、マッケンローは線審の女性をにらみつけて警告を受けると、さらにラケットを壊し、1ポイントを失った。さらには大会スーパーバイザーに暴言を浴びせたため、主審はすぐさま失格を宣告した。

 マッケンローは試合後、「驚いてはいない。起こるべくして起こったことだった」とコメント。さらに失格に関する規則を勘違いし、それまでの4段階のプロセスから3段階に変更になっていたことに気づいていなかったと話した。(c)AFP