【5月30日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2021)は29日、第20ステージ(ヴェルバニア~アルペモッタ、164キロメートル)が行われ、総合首位に立つイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)は、ステージ優勝を飾ったバーレーン・ヴィクトリアス(Bahrain Victorious)のダミアーノ・カルーゾ(Damiano Caruso、イタリア)に続く2位でフィニッシュし、最終ステージを前に約2分のリードを守った。

 カルーゾは総合2位の座を確固たるものにしたが、ベルナルは2019年のツール・ド・フランス(2019 Tour de France)に続く総合優勝に向け、十分なリードを持ってミラノ(Milan)までの30.3キロの個人タイムトライアルに臨む。

 今大会2度のステージ優勝を飾っているベルナルは、「結果には満足している。状況をうまくコントロールできた。あすのタイムトライアルに向けて2分のアドバンテージがあるが、良い位置にいると思う」とコメントした。

 直近のステージで立て続けにリードが削られていたベルナルは、ゴールまで38キロの地点から、三つの雪をかぶった山の頂にのぼるこの日のステージで、冷静さを発揮。

 最後の坂に向かう中、チームDSM(Team DSM)のロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)とカルーゾが残り5キロで1分弱のリードを奪ったが、ベルナルはチームメートの力を借りつつ急勾配の坂でバルデを追い抜いた。ベルナルは、グランツール(三大ツール)でステージ初優勝を飾ったカルーゾから24秒遅れでフィニッシュした。

 ベルナルは総合2位のカルーゾに1分59秒差、同3位につけるチーム・バイクエクスチェンジ(Team BikeExchange)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)に3分23秒差をつけている。(c)AFP