【5月29日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2021)は28日、第19ステージ(アッビアーテグラッソ~アルペディメラ、166キロメートル)が行われ、チーム・バイクエクスチェンジ(Team BikeExchange)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)がアタックを仕掛け、独走で区間優勝を果たした。総合争いでは、首位に立つイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)がリードを広げた。

 2018年ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2018)の王者で28歳のイェーツは、2位に入ったドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のジョアン・アルメイダ(Joao Almeida、ポルトガル)に11秒差、3位のべルナルに28秒差をつけてステージを制した。この日は果敢な走りでボーナスタイムも稼ぎ、総合優勝にわずかな望みをつないだ。

 2019年のツール・ド・フランス(2019 Tour de France)で総合優勝を果たしたベルナルは、残り2ステージとなる中で総合首位のマリアローザ(ピンクジャージー)を堅持。同2位に続くバーレーン・ヴィクトリアス(Bahrain Victorious)のダミアーノ・カルーゾ(Damiano Caruso、イタリア)には2分29秒差、同3位のイェーツには2分49秒差をつけている。

 ベルナルは最後の上り坂で善戦したものの、残り数百メートルでアルメイダについていくことができなかった。それでも、ベルバニア(Verbania)からバレスプルーガ(Valle Spluga)まで164キロメートルの山道を走る29日の第20ステージでは、30日の最終ステージを残して自身2度目の三大ツール(グランツール)制覇を確定させる可能性に大きく近づいた。(c)AFP