【5月29日 AFP】駐韓ベルギー大使夫人が先月、韓国ソウルの衣料品店で店員2人に暴行を加えた問題を受け、ベルギーは28日、大使の解任を発表した。

 ベルギー外務省は声明で、ソフィー・ウィルメス(Sophie Wilmes)外相が、ピーター・レスクイエ(Peter Lescouhier)大使に今夏で退任するよう命じたと明らかにした。

 妻の相雪秋(Xiang Xueqiu)さんは、店員らに個人的に面会して謝罪したとされ、「夫人は先に自ら釈明して警察に協力しており、ウィルメス外相は、レスクイエ駐韓大使の任期を今夏終了することが両国関係にとって最善だと判断した」と説明した。

「現状では、これ以上落ち着いて大使の役目を果たすことがかなわないことがはっきりした」とも書かれている。

 外交官やその家族は外交特権により刑事訴追が免除されるが、外務省は相さんの外交特権を放棄すると明かし、ベルギー当局は「必要に応じて、韓国当局との協力を当然継続する」としている。

 今回の発表に先立ち、相さんが外交特権を行使する可能性が浮上し、世論の怒りを招いていた。(c)AFP