【5月27日 AFP】米配車サービス・宅配大手ウーバー(Uber)は26日、英国内の運転手らの代表として「全国都市一般労働組合(GMB)」を公認する「歴史的」な合意を結んだと発表した。英最高裁が2月、ウーバーの運転手らは従業員として扱われるべきとする判断を示していた。

 約62万人の組合員を擁するGMBは、ウーバーの英国内の運転手・配達員約7万人を代表して団体交渉することになる。

 GMBのミック・リックス(Mick Rix)氏は、「今回のようにITマッチング支援事業者と労働組合が協力すれば、全員に恩恵がある。労働の世界に尊厳のある、安定した雇用を取り戻すことができる」と発表した。「他の全事業者にも、後に続くよう求める」

 ウーバーは3月、英最高裁の判断に従って英国の運転手らを従業員扱いとし、最低賃金の保証や有給休暇の付与の対象とすると発表した。

 ウーバー北欧・東欧担当幹部のジェイミー・ヘイウッド(Jamie Heywood)氏は、「ウーバーとGMBは、一見すると協力者同士に見えないかもしれないが、運転手を最優先しなければならないという点では常に一致していた。そしてきょう、従業員の権利保護を強化する重要な合意を結んだ」と述べた。

 ウーバーによると、英国の運転手らがGMBへの加入を選択した場合、同社はそれを支援する。また、GMBの代表者らにウーバー関連施設内での加入促進活動を認める。(c)AFP/Jitendra JOSHI