【5月27日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督が即時辞任したと、26日に現地メディアが報じた。

 ジダン監督の退任については、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)の準決勝でチェルシー(Chelsea)に敗れるといった不本意なシーズンの終盤に報じられた。13度の欧州制覇を誇るレアルは、前週末に行われたリーグ戦の最終節でもアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)にタイトルを譲り、11シーズンぶりの無冠が決まった。

 イタリア人記者のファブリツィオ・ロマノ(Fabrizio Romano)氏が「独占」ニュースと称する内容をツイッター(Twitter)に投稿し、これがスペインのスポーツ紙マルカ(Marca)や日刊紙アス(AS)、ラジオ局カデナ・セル(Cadena Ser)に取り上げられた。

 ロマノ氏によれば、ジダン監督退任の正式発表は「数時間後、あるいは数日後」に行われるという。

 レアルとの契約を2022年まで残しているジダン監督はわずか10日前、今シーズン限りでチームを離れることをすでに選手に伝えたという報道を否定したばかりだった。

 アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)とのリーグ戦に1-0で勝利した後、ジダン監督は「どうすれば今、私が退団すると選手たちに伝えられる? それはうそだ」と述べた。

 その上で「私は今シーズンに集中している。1試合残っており、われわれは全力を尽くすつもり。私が気にかけているのは、この最終盤に何が起きるかということだけ」と話したジダン監督は、「残りのことにはシーズン終了後に目を向ける」と付け加えていた。(c)AFP