【5月26日 AFP】ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は26日、緊急着陸した国際線旅客機に搭乗していた反政権派ジャーナリストを拘束したことについて、「国民を守るために合法的に行動した」と正当化し、国内外からの非難に反論した。大統領が公の場でこの問題に言及したのは初めて。

 23日、アイルランドの航空会社ライアンエア(Ryanair)の旅客機が首都ミンスクに緊急着陸し、反政権派ジャーナリストのロマン・プロタセビッチ(Roman Protasevich)氏(26)が拘束された。

 国営通信社ベルタ(Belta)によると、議会で演説したルカシェンコ氏は、「国内外でわれわれの不幸を願う者たちは、ベラルーシに対する攻撃手法を変えてきた」と述べ、「越えてはならない一線を幾度も越え、良識や人としての倫理の一線も越えた」と非難した。

 旧ソ連ベラルーシで26年間政権を握り、「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ氏は現在、過去最大級の国際的圧力にさらされている。(c)AFP