【5月26日 AFP】米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)は25日、EVから収集した情報を保存するデータセンターを中国内に設置したと発表した。世界最大のEV市場である中国の当局と利用者の反発に対応したもの。

 中国当局は今年3月、車載カメラの画像が米国に転送される恐れがあるとして、軍と国営企業の社員らのテスラ車の使用を制限していた。

 テスラは、自社の車両がスパイ行為に利用されているとの指摘を否定している。

 同社は中国版ツイッター(Twitter)の微博(ウェイボー、Weibo)に、「われわれは、中国で販売された自社車両から収集したデータを保存するため、中国国内にデータセンターを立ち上げた。今後も増やしていく方針だ」と投稿した。データの「セキュリティーに注意を払う」ともしている。

 中国当局はテスラに対し、上海に100%出資の工場を設置するという珍しい許可を与えており、中国の巨大EV市場においてテスラの成功は約束されたとみられていた。

 テスラ車の4台に1台が中国で販売されている。(c)AFP