【5月25日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第2戦、第103回全米プロゴルフ選手権(2021 PGA Championship)最終日に、フィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)の優勝を見届けようとして大勢の観客がコースになだれ込んだ騒動について、全米プロゴルフ協会(PGA of America)のセス・ウォー(Seth Waugh)会長が24日に謝罪した。

 米サウスカロライナ州キアワ島(Kiawah Island)のキアワアイランドリゾート(Kiawah Island Golf Resort)で行われた23日の最終日では、最終組でプレーしていたミケルソンとブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)が18番のフェアウエーを歩いていた際にファンがコース内に押し寄せ、両選手がもみくちゃにされる場面があった。

 史上最年長となる50歳でのメジャー制覇を果たしたミケルソンは大会後、「最初は少し怖かったが、そのうち素晴らしい気分になった」と振り返ったが、ケプカは観客から「小突かれた」と訴えるなど、不満をあらわにしていた。

 これを受けウォー会長は、ファンの熱狂は歓迎するとした一方で「観客の高揚感と鬱積(うっせき)していた感情が一時的に警備員を圧倒し、選手2人とそのキャディーを不安にさせたことは残念だ」とコメント。「われわれは常に選手の安全を第一に置いており、最終的に秩序が取り戻されたことには感謝する」とした上で、協会を代表して両選手に謝罪したと明かした。(c)AFP