【5月24日 AFP】ラグビー日本代表を率いるジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)は24日、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)、アイルランド代表とのテストマッチに向けたメンバーを発表し、2019年W杯(Rugby World Cup 2019)8強入りメンバー19人を含む36人が選出された。

 地元開催のW杯準々決勝で南アフリカに敗れて以来、約1年半試合から遠ざかっている日本は、6月26日にスコットランド・エディンバラでライオンズと、7月3日に敵地ダブリンでアイルランドと戦う。

 ジョセフHCは、準備期間が限られるため、ビッグマッチに向けた今週のトレーニングキャンプへの招集にあたり、「極めてシンプルにやっていく」ことが必要だと話した。

「テストマッチはどちらも非常に大きい。数年前の日本がブリティッシュライオンズとアイルランドに挑むと考えたら、防ぎきるのは不可能だろう」

「チームにとっては新たな境地。極めてシンプルに、海外で受けるであろうフィジカルもスピードは非常に強い、とても高いインテンシティーでやっていきたい」

 メンバー36人のうち、キャプテンのリーチマイケル(Michael Leitch)を含む19人が2年前のW杯準々決勝進出を経験している。

 スーパーラグビー・アオテアロア(Super Rugby Aotearoa)に参戦するオタゴ・ハイランダーズ(Otago Highlanders)でプレーする姫野和樹(Kazuki Himeno)、フランスリーグ・トップ14のクレルモン・オーヴェルニュ(Clermont Auvergne)でプレーする松島幸太朗(Kotaro Matsushima)も選出されており、両選手は欧州でチームに合流する見通し。

「経験豊富な選手が必要だった」と話したジョセフHCは、「準備期間が短いので調子が良い選手、最低限の経験がある選手が必要だと感じた。そういう選手を選んだ」と選考理由を明かした。

 日本は6月12日、W杯でアイルランドから歴史的勝利を収めた静岡でライオンズ戦に向けた強化試合を行う。また、11月にはW杯のグループリーグで勝利したスコットランドと敵地マレーフィールド(Murrayfield)でも対戦する。

 ジョセフHCは、「再結集し、W杯までにどういう組み合わせに行き着くかを見守る。今回の遠征はまさにわれわれにとって出発点だ」とコメントした。