【5月24日 AFP】欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」で優勝したイタリアのロックバンド「マネスキン(Maneskin)」のボーカル、ダミアーノ・デイヴィッド(Damiano David)さんが、今年の開催地オランダ・ロッテルダム(Rotterdam)から帰国した後、自主的に薬物検査を受けることが分かった。主催者が23日、発表した。

 放送中にデイヴィッドさんが控室でテーブルに顔を近づけてうつむいている映像が拡散され、コカインを吸引していたのではないかとうわさになっていた。

 歌謡祭を主催する欧州放送連合(EBU)は、「昨夜、控室で撮影されたイタリアの優勝者の映像をめぐる臆測については承知している」として、「バンドは薬物使用疑惑を強く否定しており、本人が帰国後に自主的な薬物検査を受けることになった」と明らかにした。バンド側から検査を受けたいという要請があったものの、EBUではすぐに検査を手配できなかったという。

 デイヴィッドさんは、23日未明に行われた優勝者の記者会見で映像について質問を受け、下を向いていたのは、バンドメンバーでギタリストのトーマス・ラッジ(Thomas Raggi)さんがグラスを割ったからだと答えていた。EBUは「その場所を調べたところ、確かに割れたグラスが見つかった」としている。(c)AFP