仏ボルドーで「非常に珍しい」変異株確認 ワクチン接種急ぐ
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【5月22日 AFP】フランス・ボルドー(Bordeaux)の一つの地区で50人近い住民が「非常に珍しい」新型コロナウイルスの変異株に感染していることが分かり、同市はワクチン接種を急いでいる。保健当局者らが21日、AFPに明らかにした。
ボルドー北部のバカラン(Bacalan)地区で少なくとも46人が変異株に感染していることが明らかになり、21日には大規模な検査が開始された。今のところ、感染者の中で入院した人はいない。
この変異株はボルドーに加え、パリ北部でも確認されているが、医療専門家は「これまでのところ非常に珍しい」と述べている。
「VOC 20I/484Q」と呼ばれる変異株は英国型と関連性があるが、さらに変異している。
「E484K」と呼ばれるこの変異は、南アフリカ型やブラジル型でも確認され、過去の感染やいくつかのワクチンによって獲得した免疫を弱める可能性が指摘されている。
しかし、医療専門家は今回の変異株について、現時点では、米製薬大手のファイザー(Pfizer)およびモデルナ(Moderna)製のmRNAワクチンへの耐性や、さらに重症化するリスクを示す「根拠はない」としている。(c)AFP