【5月22日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第2戦、第103回全米プロゴルフ選手権(2021 PGA Championship)は21日、米サウスカロライナ州キアワ島(Kiawah Island)のキアワアイランドリゾート(Kiawah Island Golf Resort、パー72)で2日目が行われ、松山英樹(Hideki Matsuyama)は通算3アンダーで4位タイに浮上した。

 第85回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)王者の松山は最終ホールでボギーをたたいたものの、6バーディー、2ボギーの「68」でこの日のラウンドを終えてスコアを4ストローク伸ばし、前日の41位タイから順位を上げた。

 松山は「ドライバーと2打目がかなり良くてバーディーチャンスが増え、それを生かすことができた」とすると、「週末のプレーにもつながっていったらうれしい」と語った。

 一方、50歳にしてメジャー通算6勝目を目指しているフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)と2010年に全英オープン(The 139th Open Championship)を制しているルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen、南アフリカ)は、互いに譲らず通算5アンダーで首位に並んだ。

 今大会で優勝すれば、1968年に48歳で全米プロを制しているジュリアス・ボロス(Julius Boros)氏のメジャー最年長優勝記録を更新するミケルソンは、終盤の8ホールで5バーディーを記録した。

 中でも、最終ホールとなった9番では約7メートルのバーディーパットを見事に沈め、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で約1万人に制限されている観客を大いに喜ばせた。

 ウーストハイゼンは最初の12ホールで5バーディーを奪うなど、今大会初のノーボギーを記録するかと思われたが、最終18番で約2メートル半のパーパットを外し、2日目は4アンダー「68」でホールアウトした。

 メジャー通算4勝を誇るブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)は、3月にメスを入れた膝の痛みを抱えながらプレーする中で、パー5の7番と11番でイーグルを決めたものの、上がり4ホールで二つのボギーをたたき、通算4アンダーの単独3位につけている。

 松山と同じく4位タイには、クリスティアン・ベゾイデンハウト(Christiaan Bezuidenhout)とブランデン・グレース(Branden Grace)の南アフリカ勢が並んだ。

 2ラウンドを終えてアンダーパーを記録した選手が18人しかいない中、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)は、通算6オーバーでカットラインに1打届かなかった。

 現世界1位の選手がメジャーで2大会連続の予選落ちを喫するのは、1997年にマスターズと全米オープン選手権(US Open Championship)で決勝ラウンドを逃したグレッグ・ノーマン(Greg Norman)氏以来となる。

 また、同2位で今大会を制すればトップの座を奪取する可能性があったジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)も、同じく通算6オーバーで予選を通過できなかった。(c)AFP/Jim SLATER