【5月23日 CNS】中国の食事配達サービス大手「餓了麼(Ele.me)」によると、労働節(メーデー)連休の最初の3日間(5月1~3日)の注文量が、過去5年間で最高になった。特に観光地のホテルや民宿での朝食や夜食の需要が急増。新型コロナウイルス対策で「現地で年越し」が推奨された春節(旧正月、Lunar New Year)連休(2月11~17日)は帰省や旅行を控えた人が多く、その反動で労働節は「リベンジ旅行」と「リベンジ消費」が加熱した。

 連休中の受注量は前年比2倍以上に増加し、今年の清明節連休(4月3~5日)に比べても大幅増となっている。杭州市(Hangzhou)や青島市(Qingdao)、蘇州市(Suzhou)といった有名観光都市で配達の注文は多かったが、そのほかリゾート地の河北省(Hebei)秦皇島(Qinhuangdao)や広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)北海市(Beihai)、古い集落が現存する福建省(Fujian)竜岩市(Longyan)や漳州市(Zhangzhou)、大峡谷が有名な湖北省(Hubei)恩施市(Enshi)など地方の比較的小さな観光地でも注文が急増した。また、風光明媚な浙江省(Zhejiang)淳安県(Chun’an)の千島湖、漳州市の東山島、上海市の崇明島、映画村のある東陽市(Dongyang)横店(Hengdian)など郊外の観光地でも注文は多かった。

 人里離れた観光地や農村観光の人気が高かった影響で、農家の手作り料理のデリバリー需要は通常の11倍に達した。また、人気のザリガニやタニシのビーフン麺といった食品や、ベビー用品、医薬品、日用品などの注文も2倍以上に増えた。(c)CNS-中新経緯/JCM/AFPBB News