【5月21日 AFP】陸上男子三段跳びで五輪2連覇中のクリスチャン・テイラー(Christian Taylor、米国)が、アキレス腱(けん)を断裂し、東京五輪を欠場することが決定的となった。

 オーストリア出身のハードル選手で、テイラーのパートナーであるベアテ・シュロット(Beate Schrott)が明かしたところによると、同選手は19日にチェコで開催されたオストラバ・ゴールデン・スパイク(2021 Ostrava Golden Spike)で負傷し、すでに手術を受けたという。

 陸上界のカリスマ的存在であるテイラーは、ロンドン五輪リオデジャネイロ五輪の同種目で金メダルを獲得。さらに2011年、2015年、2017年、2019年の世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)でも優勝している。

 テイラーが2015年にマークした18メートル21を超える記録を持つのは、英国のジョナサン・エドワーズ(Jonathan Edwards、英国)氏しかいない。

 東京五輪では、オストラバ・ゴールデン・スパイクを制した室内の世界記録保持者ユーグ・ファブリス・ザンゴ(Hugues Fabrice Zango、ブルキナファソ)との対決が期待されていたが、今回の負傷で実現はかなわない見通しとなった。(c)AFP