【5月10日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は9日、日本を含めた各国で新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、東京五輪が「希望と明るさの道しるべ」になると信じていると話した。

 五輪開幕まで3か月を切る中、日本では緊急事態宣言が7日に延長された。海外客の受け入れを見送ることは決まったが、国民は開催による感染のさらなる拡大を不安視しており、主催者はそうした悲観論を覆せずにいる。

 しかし、国立競技場(Japan National Stadium)で無観客で行われた陸上のテスト大会を視察したコー会長は、五輪は世界に「大きなインパクトを与える」ことができると話し、日本国民に対して「不安はとても重く受け止めている」と続けた。

「私としては、一定の日常ができるだけ早く戻ってほしいと願っているし、五輪はそうした世界で、希望と明るさの道しるべになるとも思っている」

「今回の五輪は、日本にとってだけでなく、非常に困難かつ痛ましい状況に世界が対応しようとしている中で、力強い財産を長く残すはずだ」 (c)AFP/Andrew MCKIRDY