【5月20日 AFP】(更新)オランダの裁判所は20日、日産自動車(Nissan Motor)前会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告に対し、日産と三菱自動車(Mitsubishi Motors)が設立したオランダ法人の合弁会社「日産三菱BV(NMBV)」から報酬として受け取った約500万ユーロ(約6億6000万円)の返還を命じた。

 ゴーン被告は同社による不当解雇を主張し、1500万ユーロ(約20億円)の支払いを求める訴訟を起こしていた。

 首都アムステルダムの裁判所は、ゴーン被告と同社の間に「雇用契約が存在しない」として、同被告に公平な報酬などを受け取る資格がないとの判断を示した。

 同裁は、ゴーン被告と日産三菱BVが以前締結した契約の期間は2012年7月~18年4月で、18年4~11月に受け取った報酬は返還しなければならないと指摘した。

 またゴーン被告の損害賠償請求についても「認められない」と退けた。

 日本で会社法違反などの罪に問われているゴーン被告は、保釈中にレバノンに逃亡。現在も同国にとどまっている。(c)AFP