【5月20日 AFP】米自動車大手フォード・モーター(Ford Motor)は19日、人気のピックアップトラック「F150」の電気自動車(EV)版を発表した。220億ドル(約2兆4000億円)を投じて2025年までにEVラインアップを強化する戦略の一環。

 1948年発売のF150は、米国で長年にわたり販売台数トップを誇るピックアップトラックで、118年の歴史を持つフォードを代表する車種だ。EV版「F150ライトニング(F150 Lightning)」は、ミシガン州ディアボーン(Dearborn)の同社工場で来年春までに生産開始を予定している。

 発表に先立ち、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は18日、EV開発向けの1740億ドル(約19兆円)を含む2兆ドル(約220兆円)規模のインフラ計画への支持を訴えるため、ディアボーン工場を視察。F150ライトニングに試乗し、「こいつは速い」と熱烈な支持を表明した。

 フォードは既に、多目的スポーツ車(SUV)のEV「マスタング・マッハE(Mustang Mach-E)」を販売している。(c)AFP