【5月20日 AFP】欧州連合(EU)は19日、新型コロナウイルスワクチン接種を完了した人の入域を認める方針を発表した。フランスでは同日、新型ウイルスに関する規制が緩和され、国民に愛されるカフェがテラス営業を再開。欧州では、数か月にわたり続いた厳しい制限の解除が進み、生活が徐々に正常化しつつある。

 世界全体でのコロナワクチン接種回数は15億回に上っており、接種が進むことで新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)がついに収束へと向かうとの期待が高まっている。

 EUは19日、ワクチン接種完了者の入域許可に加え、国の安全性を判断する際に使用している直近2週間の新規感染者数の基準を、人口10万人につき25人以下から75人以下に引き上げると発表。これにより、EU加盟国への渡航が可能となる国が増える。

 欧州では英国が最近、パブやジムなどの屋内施設の営業を再開。イタリアでは夜間外出禁止令が緩和され、ポルトガルが観光客の受け入れを再開するなど、生活の正常化が進んでいる。

 フランスでも19日、半年ぶりにカフェやバー、レストランの屋外での飲食や、美術館、映画館、劇場の営業が再開。来月30日には、経済活動が完全に再開する予定だ。

 オーストリアも19日、半年ぶりにレストランとバーの営業を再開。ただ利用できるのは、検査で陰性となった人や、ワクチン接種を少なくとも1回受けた人、感染後に回復した人のみに限られる。(c)AFP/Clare Byrne, with AFP bureaus