【4月23日 AFP】フランスで今週、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)で休業を余儀なくされている下着店の店主らがジャン・カステックス(Jean Castex)首相に下着を送り付け、下着店を必要不可欠な事業に分類するよう求めている。

 必要不可欠な事業かどうかを判断するのは首相府であることから、全土の下着店が営業再開を認めるよう求める書面と共にレースの女性用下着やTバックを首相に送り付けている。

 食料品店や生花店、書店、美容院、園芸店などは必要不可欠な事業とされているが、下着店は3回目の全国ロックダウンに突入した今月3日以降、休業を余儀なくされている。

 下着店店主らのグループは、フェイスブック(Facebook)で「アクション・キュロット(Action Culottee)」と呼ばれる抗議活動を展開している。

 同グループは、「フランス全土の何百もの下着店が直面する非常に深刻な状況に警鐘を鳴らしたかった」と記している。「非常に強い不公平感を抱いている」

 同グループがフェイスブックページで公開している地図によると、抗議活動に参加する店舗は全土で急増し、約200店となっている。

 南東部で下着店を営むシルビーさんは、国営テレビ局フランス3(France 3)に対し、「下着を探す時に試着をしなければならない胸の大きな女性、授乳ブラジャーが必要な女性、思春期の少女」と例を挙げ、「私たちにしてみれば、下着店が必要不可欠であるのは明らかだ」と訴えた。

 アクション・キュロットを立ち上げたナタリー・パレデス(Nathalie Paredes)さんはAFPに対し、「どうして私たちが休業しなければいけないのか理解できない。(中略)通りの至る所に人がいて、美容院で4時間かけてヘアセットだってできるのに」と語った。(c)AFP/Adam PLOWRIGHT