【5月20日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は19日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と電話会談し、同国がパレスチナと続ける交戦で、同日中の「大幅な緊張緩和」を期待していると伝えた。イスラエル・パレスチナ間の衝突をめぐっては、停戦合意に向けた懸命な努力が続けられている。

 パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)では、イスラエルによる空爆と同国に対するロケット弾攻撃の応酬が続いており、地元保健当局によると10日以降、パレスチナ人219人が死亡。イスラエル警察によれば、同国では12人が死亡した。

 米ホワイトハウス(White House)は、バイデン氏がネタニヤフ氏とここ1週間余りで4度目となる電話会談を行い、「停戦に向け、きょうの大幅な緊張緩和を期待していると伝えた」と発表した。

 これに先立ちネタニヤフ氏は同日、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)を「征服できる」と警告していた。しかし匿名を条件に取材に応じたイスラエル軍当局者は、同国が軍事行動をどの段階で停止するかを見極めていると語っている。(c)AFP/Sakher Abou El Oun with Sebastian Smith in Washington