【5月18日 CGTN Japanese】中国科学院高エネルギー物理学研究所は17日、「中国科学技術インフラ施設である高標高宇宙線観測ステーションLHAASOが最高1.4PeV(1400兆電子ボルト:1PeVは10の15乗電子ボルト)のガンマ線光子を記録した。これは人類がこれまでに観測した最高エネルギーの光子で、科学雑誌『ネイチャー』に発表された」と述べました。

 これらのガンマ線光子は白鳥座内の非常に活発な恒星形成エリアから発生したもので、科学者は、また、12カ所の定常的な超高エネルギーガンマ線発生源を発見しました。今回の観測で積み上げられたデータには限りがあるものの、今回LHAASOに捉えられた発生源が発するガンマ線はいずれも0.1PeV以上であり、超高エネルギーガンマ線とも言われます。これは銀河系内に宇宙線を1PeVまで加速させられる加速器「ペバトロン」が大量に存在していることを表しています。ちなみに、人類が地球上に構築した最大の加速器である欧州原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)は粒子を最大でも0.01PeVに加速できたということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News