【4月7日 CGTN Japanese】中国と日本の共同研究によるチベットASγ実験は、史上最も高いエネルギーを持つガンマ線を観測しました。エネルギーは最高で1000兆電子ボルト近くに達し、医療用X線が持つエネルギーの1000億倍に相当するとのことです。銀河系に超高エネルギー宇宙線の起源が存在する証拠が見つかったのは世界で初めてです。アメリカ物理協会(APS)は、この研究結果を、高エネルギー宇宙線の起源という「世紀の謎」の研究における大きな節目と評しています。

 中日チベットASγ実験の観測基地は標高4300メートルのチベット自治区ラサ市羊八井鎮にあり、1989年に建設されたものです。実験は中国科学院高能物理研究所と東京大学宇宙線研究所が共同で始めたもので、現在も協力して行われています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News