【5月18日 AFP】中国卓球協会(CTTA)は16日、東京五輪に出場する代表選手6人を発表し、世界卓球選手権ブダペスト大会(2019 World Table Tennis Championships)で女子シングルスを制した劉詩ウェン(Liu Shiwen)が同種目の代表から外れた。

 このニュースは中国版ツイッター(Twitter)「微博(ウェイボー、Weibo)」で大きな物議を醸しており、関連する一つのハッシュタグは、約3億ものビューを集めている。

 女子シングルスの元世界ランキング1位で現在は同7位の劉は、2016年リオデジャネイロ五輪の卓球女子団体戦で優勝するなど、これまで数々のトロフィーを掲げているものの、五輪では一度もシングルスのタイトルを獲得したことがない。

 女子シングルスの代表には、現世界1位の陳夢(Chen Meng)に加えて孫穎莎(Sun Yingsha)が指名され、劉は混合ダブルスと女子団体戦の代表として東京五輪に臨むことになった。男子シングルスの代表には、現五輪王者の馬龍(Ma Long)と樊振東(Fan Zhendong)が選ばれた。

 国営新華社(Xinhua)通信は、CTTAの劉国梁(Liu Guoliang、リュウ・グォリャン)会長が「先行きが不透明で厳しい要素が多すぎる中、個々のスキルがトップクラスであるだけでなく、経験豊富で信頼感のある代表陣が必要だ」とコメントしたと伝えた。

 卓球大国である中国は、リオ五輪の全4種目を含め、これまで計32個の金メダルのうち28個を獲得している。(c)AFP