【5月17日 AFP】2021年のバスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)入りの候補が16日に発表され、ボストン・セルティックス(Boston Celtics)で長く活躍し、2008年のファイナル制覇に貢献したポール・ピアース(Paul Pierce)氏や、選手としても、指導者としてもセルティックスで実績を残したビル・ラッセル(Bill Russell)氏らが候補に入った。

 15日に行われた2020年組の殿堂入り式典で、ピアース氏の盟友ケビン・ガーネット(Kevin Garnett)氏やロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の象徴、故コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏らが表彰される中、この日はNBAでの19シーズン中、15シーズンをセルティックスで過ごしたピアース氏らが候補に入った。

 マイアミ・ヒート(Miami Heat)で2012年と2013年に連覇を経験したクリス・ボッシュ(Chris Bosh)氏も選ばれた。

 ピアース氏とボッシュ氏の候補者入りは今回が初めて。他にはオールスターゲーム出場5回のクリス・ウェバー(Chris Webber)氏、最優秀守備選手に4回選出されているベン・ウォーレス(Ben Wallace)氏らが入った。ウェバー氏は6年連続の候補入りとなる。

 また、セルティックスで優勝11回を経験し、選手としては1975年に殿堂入りしているラッセル氏は、コーチとして再び殿堂入りのチャンスを得た。

 同氏は1966年にNBA史上初の黒人ヘッドコーチ(HC)になると、現役最後の3年間を選手兼監督として過ごす中で、1968年と1969年にチームをファイナル制覇に導いた。

 セルティックスでの指導者としての成績は、レギュラーシーズン162勝83敗、プレーオフ28勝18敗。その後は1973-74シーズンから1976-77シーズンまでシアトル・スーパーソニックス(Seattle SuperSonics、現オクラホマシティ・サンダー<Oklahoma City Thunder>)で、1987-88シーズンにはサクラメント・キングス(Sacramento Kings)を指揮し、NBA通算の成績はレギュラーシーズン341勝290敗、プレーオフが34勝27敗となっている。(c)AFP