【4月5日 AFP】バスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)は4日、2020年の殿堂入りを発表し、米プロバスケットボール(NBA)のロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)でファイナル制覇5回を経験している故コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏らが名前を連ねた。

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 今年は合計で9人が選出され、8月29日にネイスミス記念バスケットボール殿堂(Naismith Memorial Basketball Hall of Fame)で行われる式典で、殿堂入りすることが決まった。

 レイカーズの象徴で、1月にヘリコプターの墜落事故で命を落としたブライアント氏の他には、ファイナルMVPに3回輝いているティム・ダンカン(Tim Duncan)氏、オールスターゲーム出場15回のケビン・ガーネット(Kevin Garnett)氏、ファイナル制覇を2回経験しているルディ・トムジャノビッチ(Rudy Tomjanovich)氏、米女子代表を計4度の五輪金メダルに導いたタミカ・キャッチングズ(Tamika Catchings)氏らが選出された。

 バスケットボール殿堂のジョン・ドレバ(John Doleva)会長は、「2020年組は、間違いなく史上最も歴史的な面々であり、9人の才能や社会的影響は計り知れない」とコメントした。

「2020年、バスケットボール・コミュニティーは苦しんでいる。デビッド・スターン(David Stern)前コミッショナー、そしてコービー・ブライアントという象徴的な人物を失う信じられない出来事が起こり、また新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によってスポーツ自体も失われている」

「しかし同時に、バスケットボールや、今日のまとまりをもたらした人たちへの感謝の気持ちにより、私たちの結束はかつてないほど強まっている」

 ブライアント氏や娘ジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんらの命を奪ったヘリ事故のショックがバスケットボール界にまだ残る中、3月中旬以降は新型ウイルスの影響でシーズンが無期限の中断に入り、スケジュールが混乱している。

 ブライアント氏の妻であるヴァネッサ(Vanessa Bryant)さんは「信じられないほどの偉業であり、名誉です。夫のことを非常に誇らしく思います」「選手として積み重ねてきた実績の全てがあったからこそ、ここへ到達することができたのでしょう」とコメントした。(c)AFP