【5月13日 AFP】米トーク番組の人気司会者エレン・デジェネレス(Ellen Degeneres)さん(63)は12日、自身の名を冠した番組「エレンの部屋(The Ellen DeGeneres Show)」を、2022年春までの19シーズンをもって終了すると発表した。

 脚本家、プロデューサー、俳優、コメディアンでもあるデジェネレスさんは1997年に同性愛を公表。当時大きな物議を醸し、一時はキャリア失墜の危機に陥ったものの、その後は米国の性的少数者(LGBTQ)コミュニティーのパイオニアとして活躍してきた。

「エレンの部屋」は、米テレビ賞のデイタイム・エミー賞(Daytime Emmy Award)を多数受賞。デジェネレスさんは昼の時間帯に放送される米トーク番組を代表する存在となった。

 同番組では昨年、製作現場でのいじめや人種差別、セクハラなどの疑惑が浮上していた。だがデジェネレスさんは、こうした疑惑と番組終了の決定は何ら関係がないと強調。番組終了は数年前から検討していたとみられている。

 デジェネレスさんは芸能誌ハリウッド・リポーター(Hollywood Reporter)に「クリエーティブな人間は、常に挑戦が必要。この番組は素晴らしく、楽しいものではあるが、もはや挑戦ではなくなった」と説明した。(c)AFP