【8月28日 AFP】26日に行われたMTVビデオ・ミュージック・アワード(VMA)授賞式では、米人気ポップ歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の新曲が最優秀ビデオ賞を受賞し、スウィフトは受賞スピーチで同曲のテーマであるLGBTQ(性的少数者)の権利を訴えた。

 受賞したのは、新作アルバム「ラバー(Lover)」からのシングル「ユー・ニード・トゥ・カーム・ダウン(You Need to Calm Down)」。同アルバムは発売後わずか2日で米国での今年の売り上げランキング1位に躍り出ていた。

 虹色のジャケットを着てステージに上がったスウィフトが「このビデオでは、いくつかの主張をしている」と語ると、会場からは歓声が上がった。スウィフトは、ビデオが性自認や性的指向に基づく差別を禁止する「平等法(Equity Act)」の成立を支持する請願書への署名の呼び掛けで終わっていることに言及し、ビデオが一般視聴者によって選ばれる同賞を受賞したことは、「誰もが法律の下で平等に扱われる世界を皆が求めている」ことを示していると語った。

 スウィフトのビデオはまた、同性愛嫌悪に反対するメッセージが含まれていることから、ビデオ・フォー・グッド賞も受賞した。ただ、同曲がLGBTQの「プライド月間(Pride Month)」に合わせて発売された当初、一部からはスウィフトがLGBTQのイメージをマーケティング手法として利用しているとの批判も上がっていた。(c)AFP/Aron Ranen, with Maggy Donaldson in New York