【5月12日 AFP】2007年にポルトガルで行方不明になった英国人女児マデリン・マクカーン(Madeleine McCann)ちゃんが12日、18歳の誕生日を迎えた。

 マデリンちゃんは4歳の誕生日を数日後に控えた2007年5月、ポルトガル南部アルガルベ(Algarve)のリゾート、プライアダルス(Praia da Luz)の休暇用アパートから姿を消した。

 以来、大規模な捜査が行われ、世界中のメディアに大きく取り上げられたにもかかわらず、手掛かりは見つかっていない。

 今は廃刊となっている大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)は当時、発見につながる情報に150万ポンド(約2億3000万円)の懸賞金を懸け、巨大な屋外広告でPRした。

 メディアから大きな注目を集める事件だが、18歳の誕生日に特別な発表はないとみられている。

 関係筋によると、マクカーン家は事件に大きな進展がない限り、コメントを出す予定はない。

 両親はマデリンちゃんの弟と妹をメディアから守ることを優先し、現在は公式ウェブサイトで発表を行っている。1週間前の失踪から14年の節目には、マデリンちゃんと共に「失われたあるいは盗まれた」歳月についてつづった文書を発表した。「どんなに小さくとも、マデリンと再会できるという希望を持ち続けている」

 英ロンドン警視庁(Metropolitan Police Service)は引き続き本件を失踪事件として扱っており、捜査を続けている。(c)AFP/Callum PATON with Femke COLBORNE in Berlin