【5月12日 AFP】イタリア・セリエA、ユベントス(Juventus)のGKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は11日、今シーズン限りで通算20年所属した同クラブを退団すると明かした。

 イタリア代表でキャプテンも務めた43歳のブッフォンは同国サッカー界の象徴的な存在で、2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)を制したメンバーでもある。

 しかし、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)で短期間プレーした後、2019年にユベントスに復帰してからはGKの序列でヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)の後塵(こうじん)を拝しており、今季は公式戦で12試合にしか出場していない。

 ブッフォンはカタールのテレビ局beINスポーツ(beIN Sports)のインタビューで、「私の今後ははっきりしており、シーズン終了後にユーベ(ユベントスの愛称)を離れる。その後は自分を鼓舞してくれるものを見つけるか、引退するかのどちらか」とコメントした。

「ユベントスで全力を尽くし、あらゆるものを受け取ってきたが、われわれはサイクルの終わりを迎えた。(自身の将来に関する)不安に終止符を打つのは当然のこと」

 イタリア代表で歴代最多となる176試合に出場し、セリエAの最多出場記録も持つブッフォンは、10代だった1995年にパルマ(Parma Calcio、当時はパルマAC)でプロキャリアをスタートさせると、1998-99シーズンにUEFAカップ(UEFA Cup)を制覇。

 2001年に加入したユベントスではセリエAを10度、イタリア杯(Italian Cup)を5度制しており、「カルチョポリ(Calciopoli)」と呼ばれる八百長スキャンダルによる2部降格後には2006-07シーズンのセリエBでも優勝した。

 2018-19シーズンにはPSGでリーグ1制覇も経験したブッフォンだが、これまで欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)のタイトルは獲得できておらず、ユベントスの選手として2002-03シーズン、2014-15シーズン、2016-17シーズンに決勝へ進むも全てで黒星を喫した。(c)AFP