【5月11日 AFP】イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビーナ(Gabriele Gravina)会長は10日、ユベントス(Juventus)が欧州スーパーリーグ構想から正式に撤退しなければ、セリエAから追放されると述べた。

 同国メディアが報じたところによると、グラビーナ会長は「もしユベントスがルールを尊重しないなら、彼らは除外される」と話したという。「彼らがスーパーリーグから撤退していなければ、来シーズンのセリエAの登録を行う時点で追放される」

 ユベントスやACミラン(AC Milan)、インテル(Inter Milan)といったチームが欧州スーパーリーグ創設を計画したことを受け、FIGCは4月下旬、国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)が管轄しない大会に出場するクラブはリーグ除外になる規則を導入した。

 ミランと新リーグ王者に輝いたインテルは、イングランド・プレミアリーグとスペイン1部リーグの計7クラブと同じくすでにこの計画から距離を置いている。

 UEFAは7日、「謝罪」して「過ち」を認めたこの計9クラブに対して罰金を含めた処分を科すことを発表した。

 しかし8日、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)とFCバルセロナ(FC Barcelona)、ユベントスの3クラブは、頓挫した欧州スーパーリーグ構想の正当性を主張し、UEFAとFIFAから「受け入れがたい」脅迫を受けたと述べた。

 グラビーナ会長は国営イタリア放送協会(RAI)に対し、「クラブとUEFAによるこうした対立は、イタリアサッカー界にとってもユベントスにとっても良くない」と語り、両者の橋渡し役になれればうれしいとも明かしている。(c)AFP