【5月12日 AFP】20-21スペイン1部リーグは11日、第36節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)が鮮やかなボレーシュートを決めたものの、アウェーでレバンテ(Levante)と3-3で引き分けた。タイトルを争うアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)とレアル・マドリード(Real Madrid)に差を広げるチャンスを与えてしまったバルセロナは、優勝の望みが絶たれることになるかもしれない。

 首位アトレティコが12日に行われるレアル・ソシエダ(Real Sociedad)とのホームゲームに勝利すれば、2試合を残してバルセロナとの差が4ポイントとなるため、今回の取りこぼしは決定的なものになってしまうかもしれない。13日にグラナダ(Granada CF)とのアウェーゲームを控えているレアルは、この試合に勝利すればバルセロナに2ポイント差をつけることができる。

 上位4チームはいずれも最終盤に足踏みが続いているため、ここ数週間で盛り上がりを見せ、スリリングな展開となっている同リーグの優勝争いの行方は全く分からない。

 しかし、残りが2試合となる中で2チームを追いかけなければいけない可能性もあるため、今季バルセロナがレアルからタイトルを奪う望みはほとんどなさそうだ。

 バルセロナのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は「われわれは常に他の結果に依存していたが、残りの3試合で勝利し、他のチームが勝ち点を落とすことを願うのが目的だった」と述べながらも、「それはもう非常に難しくなった」と続けた。

 前節を終えてリーグ14位につけていたレバンテは、この日までの直近8試合で1勝しかしていなかったが、ホームでのバルセロナとの公式戦は最近4試合で3勝を挙げており、今回も本拠地で相性の良さを見せた。

 メッシのアクロバチックな一撃と、ペドリ(Pedro Gonzalez Lopez 'Pedri’)のゴールで2点をリードしたバルセロナは、ゴンサロ・メレロ(Gonzalo Melero)とホセ・ルイス・モラレス(Jose Luis Morales)に立て続けに得点を決められ、60分前の2分間で瞬く間に追いつかれた。

 バルセロナはウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)の得点で勝ち越しに成功したが、このリードを守りきれず、セルヒオ・レオン(Sergio Leon Limones)に同点弾を許した。(c)AFP