【5月17日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)は16日、女子シングルス決勝が行われ、大会第15シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)が6-0、6-0のダブルベーグルで第9シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)を下し、キャリア3勝目を挙げた。

 全仏オープン(French Open 2021)まで2週間となる中、昨年の全仏女王シフィオンテクは2019年にこの大会で優勝しているプリスコバをわずか45分で退け、全仏とアデレード国際(Adelaide International 2021)に続くツアー3勝目を挙げた。

 この結果、最新の世界ランキングで10位以内に浮上することが決まったシフィオンテクは、感極まった様子で「胸がいっぱいになっている。大会が始まったときには、優勝できるなんて思わなかった」とコメントした。

「プレー中はスコアも把握していなかった」

「コーチから6-0、6-0だと言われて、本当に? 間違いじゃなくて? となったくらいだった」

「ポイントはスコアを気にせずにプレーに集中したことだと思う」

「スコアを気にしていたら、心構えとプレーの姿勢が崩れていたかもしれない」

 シフィオンテクは相手に4ポイントしか与えず、わずか20分で第1セットを獲得すると、第2セットの第3ゲームでは2本のブレークポイントを与えたが、ここをキープして反撃の芽を容赦なく摘んだ。最終的にはプリスコバにわずか13ポイントしか許さない完勝だった。

 3年連続の決勝を戦ったプリスコバは「きょうのことは早く忘れるしかない」とコメントした。(c)AFP