【5月11日 AFP】20-21NBAは10日、各地で試合が行われ、ワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)のラッセル・ウェストブルック(Russell Westbrook)はアトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)戦で自身通算182回目のトリプルダブルを記録し、オスカー・ロバートソン(Oscar Robertson)氏が持つNBA記録を47年ぶりに更新した。

 8日の試合でロバートソン氏の記録に並んだウェストブルックは、ホークスに124-125で敗れた試合の残り8分30秒ほどのところでトリプルダブルを達成し、歴史に名を刻んだ。

 ウェストブルックは28得点、21アシスト、13リバウンドで今季36度目のトリプルダブルをマーク。すでに今季の平均トリプルダブルを確実にしている。1試合で一人の選手が得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックショットの五つの項目中三つで2桁を記録すれば、トリプルダブルの達成となる。

 過去5シーズンで4度、1試合平均のシーズントリプルダブルをマークするなど、驚くべき数値をたたき出しているウェストブルックは、1974年にロバートソン氏が樹立し、更新は不可能だと考えられていた前人未到の記録を塗り替えた。

「普段は自分で自分を褒めるのは好きではないが、きょうはそうしてあげたい。先人たちに心から感謝する」

 32歳のウェストブルックは、今後数シーズンにわたって記録を伸ばし続けるものとみられており、同時代にプレーする他選手の追随を許さない。

 トリプルダブルの数でウェストブルックは、現役2位の選手に2倍近い差をつけている。182回のウェストブルックに次ぐ2位は99回のレブロン・ジェームズ(LeBron James)で、3位は58回のジェームズ・ハーデン(James Harden)となっている。  

 同記録でウェストブルックとロバートソン氏をのぞいて100の大台を超えているのは、138回のマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏と、107回のジェイソン・キッド(Jason Kidd)氏のみとなっている。(c)AFP