【5月11日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は10日、東京五輪出場に慎重な姿勢を示した。セレーナは今週のイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)で表舞台に復帰する。

 世界ランキング8位で39歳のセレーナは、大坂なおみ(Naomi Osaka)に敗れた2月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)準決勝以降はコートを離れていた。

 夏に米国チームの一員として来日するか態度を明確にしていないセレーナは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で3歳の娘のアレクシス・オリンピア(Alexis Olympia)ちゃんと離れ離れになるのであれば五輪に参加しない意向を示した。

 五輪で姉のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)とともにテニス選手史上最多の4個の金メダルを獲得しているセレーナは、「彼女(オリンピアちゃん)なしで24時間を過ごしたことがない。なのでそれが答え」と話した。

「東京については多くのことは考えていない。それは去年の予定だったが今年になった。このパンデミック(世界的な大流行)があって、考えなければならないことはたくさんある」

「そして四大大会(グランドスラム)がある。それだけで大変。だから過剰なくらいその日そのときを頑張ってきたし、次の行動を考えなければいけない」

 30日にフランス・パリで開幕する全仏オープン(French Open 2021)の前哨戦として行われるイタリア国際で再出発の準備ができているというセレーナは、「再スタートは喜ばしいが難しさもある」と話した。

「感触は良い。できればここでいくつか良い試合をしたいと思っているし、いつも自分を興奮させてくれるグランドスラムでもそうだといい。いずれにせよ準備はできると思う」 (c)AFP