【5月10日 AFP】オーストラリアで10日、東京五輪代表選手の新型コロナウイルスワクチン接種が始まった。

 オーストラリアは世界的に見ても新型ウイルスの感染抑制に成功している国だが、政府が定めたワクチン接種のスケジュールからは遅れが生じている。

 7月23日に五輪の開幕が予定されている中で、代表選手の優先接種には批判の声も上がったが、政府は日本へ渡る選手に優先権を与えることに決めた。

 この日、先陣を切って接種を受けた競泳女子のケイト・キャンベル(Cate Campbell)は、「極めて不透明な状況の東京に行くにあたり、こういった小さな対策でみんなの不安が大きく軽減される」と安堵(あんど)感を示した。

 オーストラリアからは約2000人の選手やスタッフが五輪・パラリンピックに参加する予定で、関係者はそのほとんどが国内全土の拠点でワクチン接種を受ける見通しだとしている。(c)AFP