【5月10日 AFP】女子テニス、世界ランキング2位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は9日、クレーコートではまだ気持ちよくプレーできていないと認め、フラストレーションがたまっている状況だと話した。

 大坂は今週、30日に開幕する全仏オープン(French Open 2021)の前哨戦として行われるイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)に出場する。

 四大大会(グランドスラム)通算4勝を誇る大坂だが、これまでクレーでのタイトルはなく、全仏オープンでは4回戦以上に進出した経験がない。今季も前週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2021)に出場したが、2回戦敗退に終わった。

 この日、現地で記者会見に臨んだ大坂は、「言うべきことなのか分からないけれど、クレーではまだあまりしっくりきていない。経験が足りていないからなのか、クレーで育たなかったからなのかも分からない」と話した。

「ポイントの組み立て方も違うから、精神的に少し大変」と続けた大坂は、「悪いバウンドとかもあって、かなりフラストレーションがたまる。メンタルの面で普通より負担がかかっていると思う」とし、「でもそれを意識しないようにできれば、ミスも大目に見られるようになると思う」と付け加えた。

「今は全部学びの過程だと思って取り組んでいるし、自分に厳しくなりすぎないようにしている」

 大坂は今大会、自身に敗れた全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)準決勝以来の実戦復帰を果たすセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と、連覇を狙うシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と同じ山に入った。

 初戦となる2回戦では、ジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)とダリア・カサキナ(Daria Kasatkina、ロシア)の勝者と対戦する。(c)AFP