【5月10日 AFP】陸上男子短距離のベテラン、ジャスティン・ガトリン(Justin Gatlin、米国)が9日、東京五輪での金メダル獲得を目指していると話し、さらに40代での現役続行の可能性も否定しなかった。

 現在39歳のガトリンは、東京五輪で表彰台に上がることができれば、五輪の男子トラック種目では最年長のメダリストになる。以前のライバルであるウサイン・ボルト(Usain Bolt)氏が引退し、現100メートル世界王者のクリスチャン・コールマン(Christian Coleman、米国)もドーピング規則違反で出場できない中、ガトリンはメダル獲得も現実味を帯びてきたと考えている。

 この日、無観客の国立競技場(Japan National Stadium)で東京五輪のテスト大会に出場したガトリンは「そう期待している。それがここにいる理由だ」とコメントした。

「代表メンバーに選ばれるのは大好きだが、遊びで入っているわけではない。懸命に努力して、またどこかのタイミングで表彰台の一番上に立てればいいし、今年がその年であってくれればと思っている」

 2004年のアテネ五輪・男子100メートルで金メダルを獲得したガトリンは、2008年の北京五輪はドーピング違反による出場停止で参加できず、4年後のロンドン五輪は銅メダル、そして前回リオデジャネイロ五輪は銀メダルだった。

 ガトリンは、東京五輪の米国代表に選ばれれば自身「4回目にして最後の五輪」になるだろうと話しつつ、東京五輪が間違いなく現役最後の大会になるのかという質問に対しては明言を避けた。

「現時点ではそのつもりだが、今後のキャリアについてはもちろん分からない」

「自分の現状に満足しているし、まだ大会に飢えている。だから絶対とは言えない」

 9日のレースを10秒24のタイムで優勝したガトリンは、6月の全米選考会に向け、今のコンディションに満足していると話している。(c)AFP