【5月10日 AFP】女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)が9日、日本で新型コロナウイルスの感染が拡大する中での東京五輪開催について、「話し合い」をした方がいいとコメントした。

 五輪開幕まで3か月を切る中、日本では緊急事態宣言が7日に延長された。パンデミック(世界的な大流行)によってすでに1年延期になっている五輪だが、国民からの中止を求める圧力は強まっている。

 その中で大坂は、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)出場を前に「私としては、国民を危険にさらし、不安にさせているなら、絶対に話し合うべきだと感じるし、今実際に行われていると思う」と話した。

「もちろん、開催されてほしい気持ちはある。私も選手だし、出場できる日をずっと待っていた」

「それでも、とても重大なことが多く起こっているし、特に去年はそうだった。予想できないことがたくさん起こったと思っている」

「結局のところ、私はただの一選手で、今は大規模なパンデミックが起こっている」

 大坂自身は、すでにワクチン接種を受けているという。

「私はワクチンを打ったけれど、他の人に強制はできない。それでも五輪へ行くつもりなら、開催国を喜ばせる努力が必要なはず」

「個人的には、みんなにもっと安心し、安全になってもらうためなら何でもするべきだし、多くの人が入国するわけだから、正しい判断をしなくてはならないと思う」 (c)AFP