【5月9日 AFP】20-21イタリア・セリエAは8日、第35節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)は5-1でサンプドリア(Sampdoria)を下し、ホームでのリーグ戦14連勝で11年ぶりのスクデット(リーグ制覇)を祝った。

 試合は新型コロナウイルスの影響で無観客で行われたものの、本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)の周囲には多くのファンが詰めかけて優勝を祝い、インテルの選手たちはサンプドリアの選手たちのガード・オブ・オナーに迎えられてピッチに入った。

 インテルのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、ロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)やクラブ通算19回目のスクデット獲得に貢献した主力をベンチに置き、シーズン中に出場機会の少なかった選手を先発させた。

 4分にロベルト・ガリアルディーニ(Roberto Gagliardini)のゴールで先制したインテルは、前半のうちにアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)が2得点を挙げた。

 サンチェスの得点の間にケイタ・バルデ(Keita Balde)に1点を返されたインテルだったが、後半に途中出場のアンドレア・ピナモンティ(Andrea Pinamonti)が追加点を決めると、さらにラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)がPKを決め、今季2度あった黒星のうちの一つを喫していた相手に勝利した。サンプドリアに敗れてから、インテルはリーグ戦19戦無敗としている。

 コンテ監督は「満足感は計り知れない」と話した。

「われわれとファンが長らく待っていた特別なことを祝いたくてたまらない。この喜びを彼らに届けることができて幸せだ」

 ナポリ(SSC Napoli)は4-1でスペツィア(Spezia)に勝利し、インテルと勝ち点15差の暫定2位に浮上。9日に試合を控える同3位アタランタ(Atalanta)、同4位ユベントス(Juventus)、同5位ACミラン(AC Milan)は、勝ち点1差でナポリに続いている。

 6位のラツィオ(SS Lazio)は0-2でフィオレンティーナ(Fiorentina)に敗れ、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)出場権獲得に向けつまずいた。1試合消化は少ないものの、現時点でトップ4を争うチームとの勝ち点差は5となっている。(c)AFP