【5月9日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2021)は8日、第1ステージの個人タイムトライアル(トリノ~トリノ、8.6キロメートル)が行われ、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のフィリッポ・ガンナ(Filippo Ganna、イタリア)が2年連続で大会開幕ステージを制した。

 UCIロード世界選手権大会(2020 UCI Road World Championships)の同種目王者ガンナは、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)の同胞、エドアルド・アッフィーニ(Edoardo Affini)に約10秒差をつけた。

 トリノがある伊北部ピエモンテ(Piedmont)州出身のガンナは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)により昨年10月に開催された前回大会では、タイムトライアル3ステージで全勝を飾った。

 しかし、その後スランプに陥って3月のティレーノ~アドリアティコ(Tirreno-Adriatico 2021)最終日でタイムトライアルでの連勝が8で止まると、ツール・ド・ロマンディ(Tour de Romandie 2021)でも連敗を喫していた。

 ガンナは「去年よりも今年はマリアローザ(ピンクジャージー)がよりピンクに感じる」と話すと、「このレースに向けて準備が整っていないと感じていた。ツール・ド・ロマンディの後は気持ちが入っていなかったが、今はもう戻ったよ」と続けた。

 3位にはチーム・ユンボ・ビスマのトビアス・フォス(Tobias Foss、ノルウェー)が入り、4位にはガンナから17秒遅れでドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のジョアン・アルメイダ(Joao Almeida、ポルトガル)が続いた。

 総合争いで本命視されているチーム・バイクエクスチェンジ(Team BikeExchange)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)とイネオス・グレナディアーズのエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)は、昨年大会で総合4位に入ったアルメイダから20秒以上遅れている。(c)AFP