【5月9日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2021)は8日、女子シングルス決勝が行われ、大会第5シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)が6-0、3-6、6-4で第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)を破り、大会初優勝を果たした。

 先月のポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2021)決勝で敗れたバーティに雪辱を果たしたサバレンカは試合後、クレーコートでの不安がなくなったことが、今回キャリア最大のタイトルを獲得できた要因だと話している。

 23歳のサバレンカにとってはこれが通算10回目の優勝で、クレーコートでは初のタイトルとなった。四大大会(グランドスラム)では一度も4回戦を突破できていないが、これで今月下旬に始まる全仏オープン(French Open 2021)では優勝候補の一角になるとみられる。

 10日発表の世界ランキングでは4位に浮上するサバレンカは、「前はこのサーフェスは自分に合っていないとか、大変すぎるとか、ラリーが長いとか、クレーコートのことを考えすぎていた」とした上で、「今年は頭の中で何かが変わった。もうあまりこのサーフェスは怖くない」と話した。

 一方、レッドクレーでは2019年のイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2019)以来となる黒星を喫したバーティは、「第1セットのようなサーブを打たれると彼女は手をつけられない」とコメントし、「こういう状況は今後も必ず起こる。毎回ファイトし続け、逆転の糸口を見つけられるようにしたい」と語った。(c)AFP