【5月5日 AFP】女子テニスのダブルスのスペシャリストとして知られ、3月に第1子の妊娠を発表していたバーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova、チェコ)が4日、現役引退を発表した。ただ、出産後にもう1試合だけプレーしたいとも述べている。

 現在の世界ランキングはダブルスが2位、シングルスが52位となっている35歳のストリコバは、台湾の謝淑薇(Su-Wei Hsieh、シェ・スーウェイ)と組んで2019年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)を制覇。同大会ではシングルスでも4強入りを果たし、四大大会(グランドスラム)での自己最高成績を残した。

 ダブルスでは世界ナンバーワンにもなったストリコバは、母国プラハで報道陣に対し、「観客がいる中であともう1試合プレーしたい」とコメントした。

「自分のキャリアに幕を下ろす。ツアー復帰は考えていないが、ファンに別れを告げたい」と語ったストリコバは、来年のウィンブルドンを視野に入れていると明かし、「ウィンブルドンは夢だが、もしそれがうまくいかなかったら、チェコで何かをするつもり」と話した。

 2月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)を最後に公式戦から離れているストリコバはシングルスで通算2勝を挙げており、ランキングは16位が自己最高となっている。ダブルスでは通算31勝を記録し、2016年リオデジャネイロ五輪ではルーシー・サファロバ(Lucie Safarova)とのペアで銅メダルを獲得した。(c)AFP