【5月7日 CGTN Japanese】中国のロケット「長征5号(Long March 5)B」により、4月29日に独自の宇宙ステーション建設に向けてコアモジュール「天和(Tianhe)」を打ち上げた後、このほど「飛行姿勢から見ると、ロケットの残骸はすでに制御不能になっており、地表に落下する脅威がある」と懸念の声が上がっています。

 一方、ロケット「長征5号B」の残骸の大気圏再突入について、中国の宇宙飛行機構と専門家は何度も説明を繰り返しています。宇宙飛行専門家の邢強(Xing Qiang)博士はこのほど「環球時報(Global Times)」の記者に対し、「ロケット内部の燃料が打ち上げ過程で消耗された後、ロケットの残骸はそれほどの重さではなくなる。しかもアルミニウム合金を中心とした残骸は大気圏で燃焼されやすい。従って、宇宙ステーションや大型衛星に比べて、ロケット残骸が地表に被害を与える可能性は極めて小さい。また、その飛行軌道はメディアが報じた『制御不能』ではなく、精密な計算を経た上、パッシベーション対策が採られ、軌道飛行時間を意図的に短縮している」と説明しました。

 宇宙飛行士訓練センターである北京航天城ニューメディアセンターは昨年、関連の科学的知識の普及活動を行いました。その中で、「ロケットが分離された後、その任務は終わったものの、推進薬、高圧ガス、バッテリーはまだ残っているため、ロケットの爆発が引き起こされ、宇宙のごみになり、宇宙船の安全を脅かす恐れがある。それを避けるため、ロケットの最終段階にパッシベーション手段を取っている。簡単に言えば、余った燃料や高圧ガスを吐き出し、バッテリーを短絡させ、ロケットの最後の『自爆』のリスクを徹底的になくすようにしている。また、貴重な軌道資源を占用しないよう、パッシベーション前にはロケットが軌道から外れて、廃棄軌道に移ることもある」「人類初の人工衛星が打ち上げられてから60年余り、地球を周回したロケットの残骸や宇宙ごみが人類を直撃した例は一度もなかった」との説明がありました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News